上履きの中敷き

タグ: 状態変化 物品化 ぬいぐるみ化 素足に上履き 素足履き 裸足裏 捨てられる | 2012年12月24日 05:34 | Pixivで見る
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足裏の汗が身体に染み込むし、ドンドン黒ずんで汚れていくし、このまま中敷きとして人生が終わってしまうだなんて興奮する。     コミケ大丈夫かなぁ……  コミケ頒布情報です:<a href="/jump.php?http%3A%2F%2Fxn--cjr51lg1huxs.hidesys.net%2F" target="_blank">http://xn--cjr51lg1huxs.hidesys.net/</a>

「あっ」

靴箱から取り出した上履きをトントンと鳴らしていた友人は、少し顔を歪めながら立ち止まる。
しゃがんでゴソゴソとした後に、半月型の少し黒ずんだ板をつまんで私にみせてきた。
「中敷きが壊れちゃった……」
「上履きをハダシで履くからだよ。」
あまり清潔には思えないそれから目をそらしながら私は答えた。

 *

「ねぇ~ 左足が気持ち悪い」
「知らないよ。」
「足裏が痛くて授業に集中できない~」
「くつ下履けばよいのでは。」
「くつ下あんまり好きじゃないもん」

休み時間はいつも友人が話し掛けてくる。私はイスを引いて後ろを向いて応対する。

「新しい中敷きが欲しいなー?」
「はい。」
「新しい中敷きが要るなー?」
「うん。」
「ねぇ、中敷きになってくんない?」
「は????」
想定外の問いかけに私は眉をひそめる。

「いいじゃん この前ボディスポンジになってくれたんだし」
「あれはぬいぐるみにした私を、あんたが勝手に身体洗うのに使っただけでしょうが!」

中敷きの壊れた上靴は彼女の左足の親指に引っ掛けられ、イスの下でプラプラと揺さぶられていた。

 *

次の休み時間が始まると、彼女は机から乗り出して私に抱き掛かって来た。
「ひゃうっ!」
「ねぇいいじゃん ちょっとだけだからー」
首にかけられた腕は解かれて、そのまま胸の位置に移動する。と同時に、耳に息を吹きかけられる。
「まだまだ胸ちっちゃいねー」
「んぁっ… 中敷きにして踏んづけられたら成長止まっちゃうよ……。」
「成長って言うけど兆しもないじゃん いっしょいっしょ」

 *

昼休みには私ははたしてぬいぐるみの姿になって彼女の机の上に立っていた。リクエストにお答えしてネコ耳ぬいぐるみだ。

「ぜったい今日だけだかんね! ぜったいもとに戻してよ!」
「だいじょうぶだいじょうぶ うん、ぬいぐるみの姿もやっぱり可愛いね」
そう言われると、胴体を握られて親指で頭を撫でられる。
「可愛い(なでなで」
「ふみゅみゅ」
まったく、こうしてもらえるだけでこんなに幸せなのだから、押しに弱いことは私の弱点でありつつも私の人生を豊かにしているのかもしれない。

と、幸せを感じていたのもつかの間。そのまま私は持ち上げられると、机の下に運ばれる。床には私の入るべき上靴がある。
そして、そのまま頭から上靴にねじ込まれる。彼女の匂いが溢れる空間。ぎゅむぎゅむ。窮屈だ。
「もうちょっと薄くならない?」
そう言いながら彼女は無理やり左足をねじ込んできた。足指の付け根の膨らんだ柔らかい部分が顔に密着する。
「うぶぶ……」

彼女は新しい中敷きをどうにか薄くしようとイスから立ち、机に手をかけて片足に体重をかけていた。
何度か足をもぞもぞさせたところで、ようやく望みの薄さになったようだ。

 *

ぺったんこになった私は一度上履きの中から出された。急に身体が圧縮された衝撃で、まだ目がくるくると回っている。
「私の足裏 どうだった?」
「す、スベスベで気持ちよかったです……」
そんな会話をしながら彼女は私を裏返すと、私の背中に何か液体を塗り始める。
「ヒャッ、冷たい! な、なに?!」
「エポキシ系接着剤」
「えっ。」
「中敷きが上履きの中で動いたら困るでしょ?」
「そ、そんな……。」

彼女は私の抗議には耳を傾けずに再び私を新しい家の中へ押し込んだ。前回と違うのは、接着剤によって背中が靴裏と密着していることだった。
中敷きの位置合わせもうまく行ったようで、大きなハダシが靴の中に侵入してくる。

トントンと足に私をなじませた彼女は、とても満足気だった。

 *

「うむむむ…うぶぶぶ……」
今日一日上履きの中に居た私は、疲労困憊だった。くつ下を履かない彼女の足裏は直に汗を身体に染み込ませてくる。
下校の折になって、脱いだ上靴に友人が貼り付いていることを彼女は思い出したようだった。

「は、はがしてもとに戻して……」
「うーん」
薄くなった身体のフチに爪を立てられるが、接着剤が染み込んだ身体はなかなか剥がれない。
「無理に剥がすと身体が破けちゃうよ 剥がれるまでしばらくこのままで居れば? その間に中敷き買ってくるし」
「そ、そんな……」
そう言い捨てると、彼女は私を靴箱に入れようとする。
「ちょっと待って! 今日だけって約束じゃん!」
「いや、剥がれないものはどうしようもないから」
こうして私はめでたく靴箱へ仕舞われ、彼女は外靴を下段から取り出して帰路へ着いたのだった。

 *

「おはよー」

あれから3, 4ヶ月は経っただろうか。接着剤は少しづつ剥がれてきたものの、彼女は新しい中敷きを一向に用意しようとしなかった。
毎日ハダシで一日中履かれていた私は、毎日汗を吸い足裏を拭い、足指の付け根の丘とカカトの部分が黒ずんで汚れてきてしまっていた。

「ジャーン みてみて新しい中敷き買ったんだ~」
「…へ? ほんとに…!」
靴箱から出された私は朗報を聴く。

「だいぶ汚れてきちゃったし、接着剤も剥がれてきてたから そろそろ交換の時期かなって」
「ぁあ、ああ。。。」
そう言うと彼女は私の身体の端をつかむ。そして、私はそのまま一気にバリバリバリッ!と剥がされた。
「ウギャッ。」

彼女は私を汚いものかのように指で摘んでいる。私にとっては久しぶりの外の世界だ。
「やっぱり材質が布だから、汚れるのも早いのかな」
「うん。。。」
「いままでお疲れさま」
私は横にあったゴミ箱の中へ投げ入れられた。

 *

「まって! なんで捨てるの?! もとに戻してよ!!」
「やだよ、なんか汚いし」
「この前みたいに洗濯機で洗ってくれたらいいから…!」
「一緒に洗いたくない」
「やだやだやだ! こんな仕打ちってあんまりだ。。。」
私はわめく。彼女はそんな声には耳を貸さずに、新しい中敷きを上履きにセットしていた。

「わっと、ホームルーム始まっちゃう!」
新しい中敷きの包装も捨てられて、私の上に覆いかぶさった。
彼女は教室へと駆け足で去っていった。

 *

誰もいなくなった玄関で私は叫び続ける。早くどうにかしないと、掃除の時間にはゴミ袋へ回収されてしまう。
「だれか! 助けて! 人間の姿に戻して…! だれか、だれか。。。」

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