小女子カフェのミルク担当

タグ: R-18G 縮小娘 状態変化 物品化 小女子 食品化 捨てられる 食べられる 手違い | 2015年11月15日 19:46 | Pixivで見る
Pixiv評価 : 1323 閲覧 | 19 ブクマ | 9 投票 | 85 点

朝仕事へ行って夜に帰ってくる退屈な生活。それに飽き飽きした私は会社を飛び出し、カフェで小女子のミルク担当として働き出してみるのだが……。

「"ミルク"はお付けしますか?」
「お願いします。」
「じゃ、メグミちゃん。お願いね。」
「はい!」

カフェのマスターに言われて私はぴょんとお盆の上に飛び乗る。まもなく、お盆の上には挽きたてのコーヒー豆で淹れられた、香り高いコーヒーが載せられる。そして身長15cmの私は、コーヒーとお砂糖と一緒に、ミルクとしてお盆の上に乗ってお客さんのテーブルに届けられた。

 *

大学を出て就職した頃の私。人生の目標もなくただ漫然と職場へ朝に行き、夕方まで残業をこなし、ただ漫然と帰宅してネットをしたら寝る生活を送っていた。
給料を基準に選んだ会社は私の能力によく合っていてキャリア的な不安はない。残業はあるけども給料の多さでカバーされていて、職場の雰囲気もどちらかと言えば良かった。同期と給料を比較すると私は高い方に入るだろう。だけどもなんだか人生が味気ない。ルーチンワークが続く毎日。そりゃもちろんやりがいのある企画をしたり挑戦的な課題が与えられることがあって仕事は楽しかったのだけども、全人格が高揚するような経験は一度もなかった。

そう、まるで。就活での会社選びから面接、そして内定まで、誰かに行動を不正に操作されているような感覚。そんなようななんともいえない感覚を私は感じていた。

 *

「は~い♡ ミルク係のメグミです。今日はよろしくお願いしま~す♡」
お盆からテーブルの上に降ろされた私はメイド服をサッと両手で持ち上げてペコリとおじぎをする。

「ご主人様は、今日はどれぐらいのミルクをご所望ですか?」

お客さんはニヘラと下品な笑みを浮かべた。

 *

自分の自由にならないものをなんとかしようと足掻いたってそれはどうにもならない。そういうどうにもならないことに労力を使っているといつかは鬱病になる。自分の自由にならないもの。例えば他人なんてのはその代表的な例の一つだ。困ったことをする人が居たって、どんなけ努力をしてもその人を変えることは叶わない。できることといえば、自分からサッと身を引くか、どうにもならないその人と害を及ぼされない程度の距離を置きつつ上手くやっていくしかない。

逆に自分の自由になるものといえば、まず何よりもこの肉体である。だから私は食べ物から健康に気を使っていたし、健康のための運動さえ毎日していた。どうにもならないことの多い世の中で肉体は素直に私の言うことを聞いてくれて、私は同年代からすると驚異的なスタイルを維持していた。
そして私自身の生き方。他人の生き方を曲げれないのと同様に、誰も私の生き方に干渉することなんて不可能なはずだ。まったく、本当に自由になるのは自分の人生だけであることだ。自分の意志で未来を選択して生きていく。なのに。そのはずなのになぜか感じる、何者かが私の行動を、私の人生を不正に操作している感覚。

運転席を見てみろ! そこには誰が座ってる? この車のハンドルを握っているのは誰だ。

私の行動や人生を不正に操作する、この「手」は誰のものなんだ!?

 *

そうしてある日、私は通勤途中にルーチンワークから突然逃げ出したのだった。その「手」から逃れるように。会社を辞め、キャリアを捨て、ハンドルを何者かの「手」から奪い返して横へ切る。
現状に即したキャリア設計がそれなりに上手く行ってたけどもほんとうの意味で充実感を感じていなかった私は、いうなれば行く当てもなく高速道路でエンジンを噴かせていたようなものだった。一度横道にそれて、道端に生えている木や草の花を楽しむのも良いのではないか。幸い1年ほどの生活をする蓄えはある。

長期的には我々は死んでいる。こう言ったのはケインズ派の経済学者たちだ。「市場が均衡すれば世の中は上手くいくのだから市場に任せておけば良い」とした古典派経済学者に対して「そりゃ長期的には市場は均衡するでしょうけども、同じ意味で長期的には我々も死んでいる。我々の生きている今、短期的な均衡していない市場という問題を解決するのが先ではないのか」と反論したのだ。まったく、長期的なキャリアプランが上手く行っていたところで何になったのだろう。私の生はこの短期的な瞬間瞬間によって構成されているというのに。
本当に充実感を感じる人生というものを探してみよう。キャリアに身を捧げ給料で殴りあうゲームから降りよう。そうして私は今までの人生から捨象していた世界に繰り出した。

そうしていろいろな仕事を試す中で流れ着いたのが、この小女子喫茶だった。

 *

小女子喫茶。文字通り小女子ーー小さく縮めた女性ーーがメイドの格好をして働く喫茶店である。働くといってもコーヒや紅茶を淹れたりだとか運んだりなどはできないから、基本的にテーブルの上での給仕が主になる。お客さんの言う通りに紅茶に砂糖を入れたり、ケーキをスプーンで掬って口へ差し出したりなどだ。身長はだいたい15cmぐらいに縮められるので、ほんの一口分のケーキを切って運ぶことさえ重労働になる。が、今まで身体を鍛えてきていた私には好都合だった。

私が主にやっていたのはミルク係で、名の通りミルクを珈琲や紅茶に入れる。ミルクといっても脱脂粉乳と界面活性剤と植物油で作ったフレッシュではない。私自身のおっぱいから絞り出す、出来立てでフレッシュなミルクだ。私のおっぱいは濃厚な味がするらしくて、カフェの中でも人気だった。
他に変わった係といえば、ケーキの中に頭だけ出してショートケーキのような状態でお客さんに出されるショートケーキ小女子とか、同じくパフェに埋もれてお客さんに出されるパフェ小女子などもある。ただこれらはもはやメイドではないし、そして私にはどうにもサービスを売っているというより自分自身を、自分の人格を切り売りしているみたいで受け付けられなかった。ミルク係ならミルクを売っているのが鮮明なわけで、これは私自身を切り売りしているのではない。

私は自分のおっぱいに手を添えて、キュ、キュ、と乳を絞りだす。宇宙みたいに真っ黒だったコーヒーに、ビュ、ビュ、と私の白い乳が注がれて、次第に茶色になっていく。生命の誕生を見ているかのようだ。
とと注いでいる途中で乳が切れてしまう。今日はもう3人に給仕したからなぁ。お客さんにはこれで終わりにしてもらうか、それか牛乳で我慢してもらおう。

「ご主人様~。おっぱい、もう出ませんよぅ」
これで終わりにしますか? それとも牛乳を追加しますか? そう続けようとした瞬間、私は突然「手」に身体を鷲掴みにされた。

「うっ……!!」
慌てて抗議しようとキッと客を睨みつける。私にはおさわり厳禁がルールの筈だ。
「何を……ああ!」

(ギュウウウウウウウ!)

抗議する暇もなく客は思いっ切り私の身体を握りしめた。
「あああ!! く、苦しい!」
「本当にミルクもう出ないの?」

客はまるでテーブルに備え付けの砂糖瓶の中身が切れてしまったのを見るような目で私を眺める。どうしよう。この客は、ヤバい。

(ギュウウウウウウウ!)

お腹が、背中が、お尻が。身体全体が怪獣のような力で締め付けられる。
「うぐぐ……、や、やめ」

(ギュウウウウウウウ!)

「はやくミルクを出せ!」
体内のものが全部出てきそうな圧力。ミルクどころの騒ぎではない。

(ギュウウウウウウウ!)

「ミ、ミルクなんかいくら搾ったって出るわけ……!」

(ギュウウウウウウウ!)

すると、もう無くなったはずのミルクがおっぱいからタラタラと流れてきた。行き場を失った体中の血が、圧力でおっぱいに押し流されて強制的に濾過されミルクとして垂れてきたのだ。さっきまで自分で弄っていたおっぱいは、元のほんのりとした桜色から圧力で赤みを増したエロティックなピンク色に変わっている。

「あ、あ、あ。ミルクが……」
「やっぱりまだ出るじゃん。ほら、もっと出せ!」
「はひゃうんっ! ふわああああぁぁぁ!!」

私の思い通りにならない、私の意志ではどうすることもできない「手」。その大きな手は私の全身を押し潰す。
身体が押し潰されるのと比例してミルクは乳首からドンドン出てくる。自分で揉んでいて少し敏感になっていた乳が、身体の奥から掛かる圧力で一気に刺激された。

「っっ!! ひぃあああああぁぁぁぁぁーーっっっ!!」
握りしめられた苦しさで表面へ浮き出ていた汗は散り、そして、どびゅるるるぅぅっ!! 圧力で乳腺は怒張し、大きく張りを増したピンク色のおっぱいは大量のミルクを噴出させる。乙女の濃く甘い芳香がテーブルの上に立ち込める。

(ギュウウウウウウウ!)

それでも客は絞るのを止めない。ついには私が自分で絞り出す以上の勢いでミルクはコーヒーカップに噴射された。
「い、いや! なんでミルクがこんなに出てくるの!?」
「ここのコーヒーはやっぱり小女子のミルクじゃないとね。ああ、美味しそう。」

顔も高調して息も荒くなる。身体に掛けられる圧力と、おっぱいと乳首から伝わってくる会館が混ぜこじゃになってクラクラする。ミルクはコーヒーカップに溢れんばかりに噴射され、コーヒーは今や殆ど白に近い色になっている。
「フンフンフーン~」
客は上機嫌にカップの中をスプーンでかき混ぜた。

私は無礼な客にまるでカフェの備品かのように扱われ、練乳のチューブから練乳を絞り出すかのようにミルクを搾り取られたのだ!

(ズズズズーーーッ)
「いや~。メグミさんのミルクの入ったコーヒーは美味しいなぁ。」
客はニコニコしながらコーヒーを飲み干した。

「……そんな! 私は練乳のチューブじゃない! 喫茶店の備品じゃない! どうしてくれるの……」

身体を鷲掴みにされ、中身をミルクとして絞り出された私は、おっぱいと頭以外はしわくちゃになってしまっていた。そして絞りだされ終わった後の練乳のチューブのようにテーブルの上に転がっている。身体がひしゃげてしまって、自分の意志で動くこともできない。

「いやぁ、ごめんごめん。」
客は口先だけ謝るが、別に気にも止めていない様子だ。本当に、どうしてくれるんだろう。

 *

客が会計を済ませて消えた後、私はカフェのメイドに飲み干されたコーヒーカップや使い終わったナプキンと一緒に回収された。
私はこの現状に抗議しようとも、肥大したおっぱいを揺らすか、ひくひくと胴体を震わせるくらいしかできない。私たちを載せたお盆はバックヤードに回収される。すると、メイドはさも疑問もなく有り前のように、クシャクシャになった私の身体を同じくクシャクシャにナプキンと一緒にテーブルの上のゴミ箱に突っ込んでしまった。まさか、こんなふうになった何かが働いている小女子だとは思いもよらなかったのだろう。

「えっ ちょっと! ゴミ箱なんかに入れないで!」

ゴミ箱の中から残った機を振り絞って叫ぶけども、バックヤードはカップを洗う音や注文を通す音でうるさくて私の声は届かない。次には私の上に剥いた果実の皮と食べかけのケーキが降り注いだ。

「助けて! 助けて! 私はメグミよ! ゴミじゃない!!」

私の叫びも虚しく、カフェの時間はゆっくりと無慈悲に過ぎていった。

 *

「いやぁ、ゴミを捨てる前に気付いてよかったよ。あの後、メグミちゃんが居なくなってスタッフみんなで探したんだからね。」
「こんな身体になってよくないですって……。」

閉店後、ゴミをまとめている際に袋の中からの声に気付いたマズターに私はなんとか助けだされたのであった。そして今は練乳のチューブをチュウチュウと吸っている。失くなってしまった体の中身の代わりだ。お客さんには「メグミちゃんのおっぱいが更に甘くなった」と好評だったが……。それは私のミルクではなくコンデンスミルクである。
悪い客に身体の中身を絞り出され、こうして練乳のチューブを補給しなきゃ動けなくなってしまった私。もちろん元のサイズに戻ることもできない。カフェの開店中は自らおっぱいを搾って客にミルクを提供し、カフェの閉店後は中身が傷まないように、練乳のチューブといっしょに冷蔵庫へ仕舞われる。今じゃ私はただの動く練乳チューブだ。自由に生き方を選ぼうとしたはずが、もうこのカフェの中でしか生きていくことができなくなってしまった。

私が逃れようとしたあの「手」。あれは何だったのだろうかと未だに思う。長期的なキャリア、給料戦争、充実した人生。競争から降りてオルタナティブな道へ、「手」から逃げ出そうとした私は、結局文字通りその「手」で握りつぶされてしまったわけだ。ああ、これからどうしていけばよいんだろうか。
というか「充実した人生」「幸福な生活」というのは、メディアが『これを買うことによって充実した人生を送れますよ』・『幸福な生活にはこれが必須』とういうように、消費を加速させる上で創りだした言説なので、そこまで囚われる必要は無かった感じさえする。なんとなく生きてなんとなく死ね。

私は真っ暗な冷蔵庫の中でドアポケットに横たわって、静かに目を閉じた。

おわり

タグ: R-18G 縮小娘 状態変化 物品化 小女子 食品化 捨てられる 食べられる 手違い | 2015年11月15日 19:46 | Pixivで見る
Pixiv評価 : 1323 閲覧 | 19 ブクマ | 9 投票 | 85 点
小説一覧へ戻る