魔法の裏ごし器

タグ: 状態変化 食品化 液体化 縮小娘 小女子 シュリンカー 食べられる | 2014年3月18日 00:30 | Pixivで見る
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魔法の裏ごし器でペーストにした人間でケーキや巾着やシェイクを作ったりする話

「さ~て、次の商品は、この人間裏ごし器!」
「この裏ごし器、普通の裏ごし器に見えますけどどう違うんですか?」
「実はこれは魔法の裏ごし器で、ナマの人間をそのまま簡単にペーストにできちゃうんです!」

司会はどこにでもありそうなカラフルなプラスチック製の裏ごし器を片手に解説をしている。枠もふつうのものと同じだし、張られた目の細かい金属の網も特に特別なものには見えない。
机の上には、何かが詰まった虫カゴと、ボウル・ホイッパー・電動ミキサー・シフォンケーキの型・グラス・ナベなどの調理器具が並んでいる。

 *

「じゃあ早速試してみましょうか! まずは小さく縮めた人間を一人用意……」
そう言って虫かごから小さく縮められた人間を取り出す。セーラー服がまばゆい清廉そうな生徒だ。

「いやっ ヤめて離して! 何するのっ」
「普段小女子を料理するときは殻剥きなどの面倒な工程が必要ですよね。でも、この裏ごし器を使うと簡単にペーストが作れちゃうんです!」
「すごい! 殻を剥かずにそのままでいいんですか!」
「実際にやってみましょう!」

ポトリ、と生徒は裏ごし器の細かい網の上に落とされる。司会はヘラで抑えて少女を動けなくする。
「ウブブ…やめ……。」
「使い方は簡単! このようにしてギュウッと抑えるだけです。」
「キャアアァァァァアアアア!!!」

ギュウウ……

すると、少女の身体はヘラで押さえつけられた分だけ編みの向こう側へ押し込められて移動した。不思議なことに血などは出ていない。
「……。。。」

司会はもう二三度ヘラで少女の身体の残りカスをヘラで押さえつけた。少女の身体は、網の上に残ったセーラー服にこびりついた肌色と、網の向こうへ濾された肌色のペーストに分かれてしまった。
「ね? 簡単でしょう? あとは網の上に残った殻を剥がすだけ。」
肌色のペーストにまみれたセーラー服をペリペリと剥がす。それはそのまま流し台の三角コーナーへ捨てられた。

 *

「しかもこのペースト、なんにでも使えるんですよ!」
「たとえばどんなのがあるんですか?」
「パンプキン・シフォンケーキの潰したカボチャの代わりに使ってくれてもいいですし、裏ごした材料を使う料理なら基本的になんでも応用が効きます。ちょっと舐めてみてください。」

助手の女性は網の下へ濾された肌色のペーストに指を突っ込み、少しだけすくい取って口に運ぶ。
「すごい! 滑らかで舌触りがいいですね~。味も、青春の爽やかさと軽やかな甘みが美味しくて。たしかに何にでも使えそうです!」
「じゃあまずはシフォンケーキを作ってみましょうか。」

小麦粉・卵・バターなどの材料の中にセーラー服の少女だった肌色のペーストが投入され、電動ミキサーで混ぜられる。
とろりとした肌色のケーキのタネになったそれは型に流し込まれ、オーブンへ入れられた。

 *

「やめてください……は、離して……。」
「次は芋巾着を作ってみましょうか。芋じゃなくて少女巾着ですけども。」
「はい!」

今度は色白のお嬢様っぽい少女が虫かごから出された。彼女も網の上にポトリと落とされる。
「お願い…助けて……」
そんな声には耳も貸さず無常にもヘラは彼の女を網へ押え付ける。
「イヤアアァァァァ……。。。。」
ヘラで抑え付け濾していくうちに声は途切れた。

華やかなドレスも肌色のペーストでグチャグチャだ。これも剥がされて三角コーナーへ捨てられた。
今度のペーストは前のものよりも少し白い。少量の牛乳とふかしイモを濾したものとボウルへ投入され、棒で練るように混ぜる。砂糖を入れずに自然の甘みを楽しむのだという。
芋と完全に混ぜられでき上がった少し固めのタネは、今度は小分けにされラップに包まれ口をキュッと絞られて蒸し器へ入れられた。

 *

「最後に簡単なシェイクを作りましょう。手早くできるので朝食にもオススメです。」
「は……離せよ! おいっ 離せってば!!」
「この材料は活きがいいですね。」

褐色肌で何かのスポーツをやってそうな少女も同じように網の上に落とされた。逃げないようにすかさずヘラで抑え付けられる。
「…や、やめろ……! ウワアアアァァッ……あああっ!!」
褐色のペーストでまみれた彼女の普段着は三角コーナーへ。ペーストは牛乳の張られたナベにボチャッと入れられ、弱火をかけながらゆっくりと混ぜられた。真っ白だった牛乳もペーストが溶けるに連れてカフェオレのような色になってくる。
「ナベを使わなくてもレンジでチンしても作れますよ。」
司会は解説を加えた。

 **

焼き上がったシフォンケーキはテーブルの上に置かれて冷まされている。甘酸っぱくて優しい甘さが漂ってくる。
蒸し上がった芋巾着はラップから出されて真っ白な皿の上へ並べられた。艷やかでプリプリとしていて美味しそうだ。
温め終わったシェイクは並べられたグラスに注がれた。健康的な香ばしい香りと素朴な甘い匂いが食欲を引き立てる。

「シフォンケーキも分けちゃいましょうか。お願いできますか?」
「う~ん、甘い香りがしますねぇ。」
助手の女性は肌色のシフォンケーキを優しくてで押さえて包丁を入れようとした。すると、ケーキがビクッと震えた。

「すごい! ケーキの温かい肌触りが若い少女のなめらかな肌でびっくりしたんですけども、震えて二度ビックリしました! もしかして、この食べ物はみんなまだ意識があるんですか??」
「もちろんありますよ。焼いたり炒めたりする小女子料理では味わえない楽しみですねぇ。」
包丁を当てられた肌色のなめらかなケーキはビクビクと震えながら汗でもかいているようだった。

助手はそんなことは気にせず、そのまま包丁をケーキへ深く入れる。小さなシフォンケーキは6切れに切り分けられた。

 *

彼女たちは切り分けられ司会や助手・レポーターの前に配膳された。いよいよ試食の時がやってきたようだ。

「それでは試食してみましょうか。」
「「いただきまーす!」」
(もうやめて……ゆるして…元に戻してよ。。。)
(…ああっ!! ハァハァ)
(……、……。)

ケーキにフォークを当てると逃げるように身を捩らせる。もちろん逃げられないのでそのままフォークで分けられて口へ運ばれた。
ケーキの暖かさは彼女の体温を未だに感じさせ、柔らかい食感はその性格を表しているようだ。噛み砕くと、優しい甘さがジュワッと広がった。

芋巾着も同様にプルプルと震えていたが、これもなすすべなくフォークで串刺しにされて口へ運ばれた。
ツルツルとした表面に歯を入れると、中の芋のホクホクとした食感となめらかにトロける少女の食感が溢れでて、食べる人の口を満足させた。甘みも文化的素養の深みがあって奥深い。プルプルと白い皿の上で震えていた塊も少しずつ消えて行った。

一方、シェイクは意識があるのかどうかわからない。カフェオレに似たその液体は、ケーキや芋巾着を食べる合間に啜られ、どんどん量を減らしていく。ほろ苦く、素朴で控えめな甘さは甘いお菓子の合間には適していたようだった。

少女たちは出演者たちにどんどん食べられ次第に量を減らしていき、ついには皿にもグラスにももう何も残っていなかった。

 *

「どうでしたかこの裏ごし器を使った料理!」
「素材の味がそのまま生きててすごく良かったです! こんなふうに使える調理器具って他にはあまり無いですよね?」
「そうですね。あと、この裏ごし器ってもっと食べ物以外の別の使い方もあるんですよ? わかりますか。」
「う~ん…。えっと……。」
「正解は『少女ペーストをエステ用のクリームに使う』でした! 食べて内側から綺麗になるだけではなく、塗って外側からも綺麗になりましょうね!」
「おお~なるほど。じゃあ、肌のきれいな娘の方がいいですよねぇ。」

助手は虫カゴの中の少女たちを物色する。

「まっ とりあえず少女ペーストを使ったパックは後にして、宣伝だけしましょうか。」
「そうですね。人間を手間要らずでペーストにする『魔法の裏ごし器』! おねだんはなんと2500円(税込)!! お電話は06-***-****、産学官奴隷圧搾技術普及推進学友会議・大阪流通センターまで。」
「お電話お待ちしてます!」

虫かごに閉じ込められて不安な顔をしている少女たち、嫌がる少女をヘラで網に押さえ付けてペーストを作るシーン、包丁を当てられてビクッとした肌色シフォンケーキの映像や、皿の上でプルプルと震える芋巾着、ズズーと啜られる肌色のシェイク。
これらの映像が短くリピートされながら画面に問い合わせ先のテロップが流れて、番組は終わった。

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